【連載】不動産投資の考え方 Vol.028 不動産投資家 事例紹介 その② 後編
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連載第二十八回も、前回に引き続き、実際に不動産投資をスタートさせている先輩投資家の方の事例をご紹介します。
売却は投資の成果がわかるタイミング

さらに、Yさんに売却についても伺いました。
「物件の売却とは、その投資が成功したのか失敗したのか、はっきりとわかるタイミングです。ですから慎重に計算し、検討します。そのときの現金の残高や、その物件の資金調達方法、個人で所有する年数は、特に5年以内5年後かという点や、物件の築年数などによって判断します」
この点については事業者としての目で、しっかり判断されているようです。物件の入れ替えについても、利回りとその他の条件のバランスによります。しかし共通する点として、少子高齢化・人口減少という日本の根本的問題である現状を加味して、できるだけ資産価値の高い物件・人気の高い地域の物件に入れ替えていくことがポイントだとされています。将来の目標は、利回り・立地・土地値・物件の土地柄や将来性などバランスのいい物件をできるだけ速いペースで買い進めていき、月間キャッシュフロー1000万円、年間キャッシュフロー1億2000万円、自己資本比率60%を、ひとつの目安とされているそうです。
「不動産投資はひとつの事業です。よい点もあれば悪い点もあります。メリットばかりでなく、リスクの部分もきちんと理解して購入することが大切です」
他の事業と組み合わせる不動産投資というのも、またひとつのやり方です。サラリーマンをしながら収入の柱をもう1本つくり、新たなチャレンジとして起業する。安定した家賃収入があるからこそ、自分の行いたい事業にも力を注ぐことが可能となるのです。
次回は、収益性と資産性を判定し金融機関を使い分けた事例をご紹介します。